市民のためのリスク・コミュニケーション・ガイド〜リスク情報を利用して自ら判断するための手引き〜 身近な食品に潜む危険性や、大気、水質の汚染、凶悪事件の頻発や広くは地球温暖化
問題まで、テレビや新聞は私たちの生活にまつわるさまざまな危険を次から次へと伝
えてきます。このようにマスメディアがもたらす情報洪水の中で、私たちはどのよう
に対処していけばいいのでしょうか? <このガイドの目的>このガイドは、みなさんが混沌としたリスク情報をうまく利用し、健康問題や環境問題について自ら判断するための"心得集"です。 このガイドでは、特定の事柄について「安全」だとか「危険」だとかの判断を示すことはしません。 そういった判断をするのは、皆さん自身です! このガイドでは、皆さんが自分でリスクについて判断するときに何に気をつけなくてはならないかという"ポイント"を示します。 <このガイドの基本姿勢>このガイドで示される"心得"や"助言"は単純なものです。 普段、皆さんがものごとを判断するときに使っている普通のやり方をもう一度確認するだけともいえます。 ですから、理解するのに専門知識は必要ありません。 健康、環境が大切というのは誰にでも共通していることでしょう。 でも、リスクへの対処と言われると、「行政や企業や専門家がやること」と思っていませんか? このガイドでは、皆さんの判断とそれに基づく行動こそが、リスクを低減し、安全な社会を築いていくためにとても大切であると考えています。 このホームページの大半は、行政や企業や専門家に対して、「リスクについてもっと皆さんと話し合いましょう!」ということを提案しています。 「リスクの評価や対処方法の検討でも市民の意見を聞きましょう!」と言っています。彼らにとって皆さんはとても重要なパートナーです。 彼らと話し合うときには、きっとこのガイドがお役に立つと思います。 市民のためのリスク・コミュニケーション・ガイドは,ハーバード大学の公衆衛生学部リスク分析センターによるコンシューマーガイドを参考に, このプロジェクトに参加した研究者によって作成されました。 ハーバード大の関連ホームページは次のとおりです。 |
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