事例別対応チェックリスト欠陥商品が発生した時
です。この流れに沿って、 10のチェックポイント を考えましょう。 1 状況把握と確認はしたか
□ 判明した最初のきっかけ(症状、現象)はどんなことか?
□ 自社及び取引先に具体的な損害は出たのか? □ それはどのような状況下で発生したのか?(いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように) □ 第一報はどこの誰からどこの誰に入ってきたのか? □ それはいつ(何月何日何時何分ごろ)か? □ それに対し誰が誰にどんな指示(返答)をしたのか? □ 第一報をよこした相手について分かっていることは何か? □ お客様に具体的な実害、被害は出ているのか、ないのか? □ その後、現在までに新たな情報はあるのか、ないのか? □ 原因は当社製品に不良(欠陥)といえるのか? □ あるとすれば、その原因は何だと推定されるのか? □ 単発で終わるのか、第2、第3の同様の問題が発生する可能性はあるのか? 2 どんなクライシスが発生することが考えられるか
□ 消費者やユーザーからのクレーム、問い合わせの殺到
□ 流通関係からの納入一時ストップ □ 納入先や消費者からの返品 □ PL訴訟の発生 □ 第三者からのクレーム □ マスコミ報道による社会的信用失墜 □ 行政当局からの事情調査 □ 行政処分 □ 売上げダウン □ 業績悪化(株価の下落) 3 緊急対策本部が必要か
□ 情報収集の一元化と方針決定をするための対策本部を設ける必要があるかどうか
<設置する場合には> □ 本部長は誰か(本部長および副本部長) □ 構成メンバーはだれか(対応に必要な部署の管理職7〜8名程度とする) □ 1時間以内に招集できるか □ 対策本部の場所(フロア、部屋)はどこか 4 対応方針は決定したか
□ 直ちに回収するかどうか
□ 製造中止にするかどうか □ 緊急に記者会見を開くかどうか □ 回収告知をするかどうか 5 次の対象には連絡をしたか
6 どんな場合に緊急記者会見が必要か
□ 第三者に死傷者を出した場合 <謝罪と責任を表明する>
□ 工場の火災・爆発・環境汚染 <近隣・当局に対する責任を果たす> □ 欠陥商品の市場流出 <回収の責任を果たす> □ 違法行為(談合、脱税、粉飾決算、インサイダー取引など) <謝罪と再発防止への対応を伝える> □ 国際的または社会的関心の高い訴訟 <企業としての正当性を訴える> □ 国際的または社会的関心の高い事件・事故・不祥事 <企業の社会的責任を表明する> □ マスコミから集中して取材申し込みがあった場合 <情報の統一化を図る> 7 マスコミからの想定質問と回答は準備したか
(想定質問の例)
□ いつ不良品(欠陥商品)であることが判明したのか □ 原因は何なのか □ 設計ミスではないのか □ コストダウンが原因ではないのか □ これまでにも同様のケースがあったのではないのか □ 会社は事前に気がついていたのではないのか □ 品質管理のミスではないのか □ 品質管理体制はどうなっていたのか □ チェック体制が甘かったのではないのか □ なぜ不良品(欠陥商品)が市場に出てしまったのか □ 回収は、今どうなっているのか □ 実害は出ていないのか □ 回収完了まで、どのくらいかかる見通しか 8 マスコミからの電話取材に備え、コメントは準備したか9 緊急記者会見の準備はできたか
□ 記者会見の日時は決まったか(遅くとも発生から1〜2日以内が望ましい)
□ スポークスマンは決まったか(トップまたは役付役員) □ 記者会見の場所は確保したか(200u以上の部屋が望ましい) □ 記者会見時のステートメントは準備できたか ステートメントに含める必須項目
□ 記者会見の連絡をする相手メディアのリストはできたか □ 緊急記者会見の連絡をファックスで送るメッセージ文は準備したか □ 緊急記者会見の予定の遅くとも2時間前に全メディアに連絡できる社内体制はできているか 10 回収告知広告の準備はできたか
□ 広告会社に連絡したか
□ 回収告知文案は作成したか □ 予算措置をチェックしたか □ どの媒体にいつ掲載するか手配はしたか |
| 章の先頭へ | | 前へ | 次へ | | 次の章へ | トップページへ | |