一般社団法人複合リスク学際研究・協働ネットワークは、複合リスク問題に取り組む研究者を分野を超えてつなぎ、さらに行政・市民をつなぐことを目指しています。
役職 | 名前 | 所属・専門分野など |
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代表理事 | 谷口 武俊 | 東京大学 名誉教授 工学博士 リスクガバナンス論,テクノロジーアセスメント |
理事 | 土屋 智子 | 博士(工学) リスクコミュニケーション実践論,住民参加 |
理事 | 壽楽 浩太 | 東京電機大学 教授 博士(学術情報学) 科学技術社会学,失敗学 |
理事 | 菅原 慎悦 | 関西大学 准教授 博士(工学) 科学技術社会論,原子力安全科学 |
監事 | 小杉 素子 | 静岡大学 特任准教授 博士(文学) 社会心理学 |
社会経済活動が高度技術システムに支えられ重層的に連結・相互依存し複雑化する現代社会において、ハザードや脅威(主体)も多様化し、我々は様々なリスク問題に直面している。これらの問題は、例えば特定の技術領域を起端としても政治・経済・技術・社会・環境の各領域にリスクを誘発し、それらは相互に連関し複合化し、多様な利害関係者に直接間接に有形無形の影響を及ぼす、という「複合リスク」の特徴をもつ。
複合リスク問題への対処を巡っては、複雑性、不確実性そして曖昧性の存在も相まって、専門家のコミュニティにおいても、政治・行政の意思決定に際しても、あるいは社会の利害関係者との対話においても混乱や対立や無理解などがしばしば生み出される。
この問題に向き合い、乗りこえるためには、まず俯瞰的かつ多面的に問題の構造を捉え、認識の共有と理解を図ることが不可欠である。自然科学・人文科学・社会科学・工学の各分野内及び分野横断で当該複合リスク問題にはどのような専門知を要するか、どのように専門知を統合化するかなどの熟議が求められる。そして、正解のない複合リスク問題について学術と社会が共考・協働を図るためには、政治・行政組織や利害関心を有する社会構成員は当該問題をどのような枠組みで捉え、認識しているのか、どの程度のリスクであれば受容/受忍し得るか等、について対話を重ねる努力が求められる。
本法人は、複合リスク問題を対象として、@自然科学・工学領域、人文・社会科学領域の研究者交流を通して多様な研究観への理解を深めるとともに、分野横断的に専門知の統合・活用を図る学際研究を活性化する、A研究者が政策意思決定者や市民と対話・協議する場を共創・実施する、ことを目的とする。
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