組織のためのクライシス・コミュニケーション企業は、トラブルや事件・事故への対応を誤ると、存続すら危うくなります。最近の事例はそれらが現実であることを示しました。 行政の場合、存続はできますが、人々の信頼を失ってしまうことは、薬害エイズの厚生省、狂牛病の農水省をみればおわかりでしょう。 ここでは、リスク・コミュニケーションの中でも緊急事態への対応を扱ったクライシス・コミュニケーションについて解説しています。 クライシス・コミュニケーションでは普段とは異なる対応をしなければなりませんし、緊急時対応はリスク・マネジメントと密接な関係があります。 リスク・マネジメントについても理解を深めておいてください。 ここで扱っているクライシス・コミュニケーションは,企業にとっての被害を最小化するための行動であり, 特にマスコミ対応に重点が置かれています。しかし,本来のクライシス・コミュニケーションとは, 被害の拡大を防ぐために提供される情報のことであり,人々に適切な行動を促すことを目的とするものです。 構成次の文献には,事例別の対応チェックリストも紹介されています。参考にしてみてください。
参考文献:
東京商工会議所「クライシス・コミュニケーションが見る見るわかる 〜ケース別チェックリストで「そのとき」に備える62項〜」サンマーク出版,1680円 |
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